義母は非人類(わたし的に)

義両親との突然の同居。同じ人間なんすか?

義母は髪がそこそこ長い。

昨日聞いた話では、何やら頭頂部が禿げてきたらしい。

それを隠すために、伸ばして後ろになでつけているとかなんとか。

乙女だな。

だれも見てませんよ、なんてもちろん言わない。



白髪が増えて嫌だとも言っていた。

その歳だから、そりゃ白髪でしょう。

私なんて、小学生の時から白髪ですよ。

今はもう、染めなきゃ半分以上白髪ですよ。

お金なくて染めないと、色んな人に
「白髪すごいね!」と言われます。

うっさい。


ついでのように、
「いいわねー、あなたのお母さんもあなたも白髪が似合って。」
と。

似合ってない。



その、長くてふにょふにょした細い毛が、

いろんなとこで目につくわけで。


ポテトサラダの中とか。


二回に一回くらいの割合で、ポテトサラダの中に義母の毛が完全に混ざっている。

げー。


先日、
「私、にんじんしりしりが好きなの。
にんじんしりしり、知ってる?」

と、訊かれた。


人参があまり好きではない夫が、
「これなら食べられる」
と、ご飯のお供にできるので、
一時期ちょこちょこ作っていた。


「あれ、作ろうと思うんだけど、人参まだある?」

と言われ、

えぇ、是非、とお願いした。


帰宅。

人参とジャガイモのきんぴらができていた。


茶色い…


にんじんしりしりって、おだしで味付けする感じで、卵最後に入れません?


「え、そう?違うわよ、これよ、これ。」


え。

そう?

ほんとにこれ?

イメージでは、もっとこう、
オレンジと黄色で鮮やかな一品なんですけど。


茶色デスヨ?


「これよ。」


はい、これです。


ま、名前なんてどうでもいい。

きんぴら、美味しくいただきましたよ。


で、なぜかお皿を、小皿とカレー皿の二つを使って出されていたので、

一つにまとめる。


…ん??

こ、これは…



毛が。

完全に混ざっている。


ジャガイモに、綺麗にまとわりついていました。


あー、いかん、一気に吐き気が。


とりあえず、ティッシュでブツとその周辺をつまんで、ゴミ箱へ捨てる。


気持ち悪い…


ほんっと、毛、嫌い。

自分の毛でも抜けたらもう嫌い。

犬の毛なら平気なんだけど(笑

人間の毛は、抜けたらもう絶対許せない存在になる。


なんだろう、義母の毛はジャガイモと相性が悪い(いやむしろ良い?)のか?


芋が使われていると、ついつい身構えてしまう。



そして、食べ物以外でも、

何故ここに?

というとこに、義母の毛は出現する。


義母は背が低い。

うちのベランダでは物干し竿まで手が届かない、と言われたので、

色々考えた末、S字フックを使って低い場所に物干し竿を設置して差し上げた。



義母をイメージで言うと、ハンプティダンプティだな。

小さくてずんぐりむっくり。



うちのお風呂には、湯舟と洗い場の境目くらいに突っ張り棒的なものがある。

洗濯物とかを干せるやつ。

浴室乾燥用なんだろうね。

それは、私の背よりも高い。

義母はどう考えてもかなり背伸びをしないと届かない。


だのに。


その棒に、義母の毛が、ふにゃふにゃとぶら下がっている。


何をどうしたらここにぶら下げられるんだ?!

お風呂に入ったら背が伸びるのか?!

まじか、すごいな?!



私たちは洗面器を使わないので、ほぼ窓際に置きっぱなんだけど、

義両親は使うらしい。

昔、息子の七五三でお泊まりでお祝いするのにホテルに泊まった時、

洗面器がない!

と、電話がかかってきたことがある…。

そんななので、洗面器は必需品らしい。


その、洗面器にも、
なぜかふにょふにょと髪の毛がぶら下がっている。


なぜだ。
なぜなんだ。


毛ぐらい掃除してくださいよ。


コロコロは、びっくりするくらいの量を使う人たちなんですけどねー。

気になるとこが違うんだなぁ。


あー、坊主にしたい。

ほんと、自分の毛も嫌だからね。

坊主、憧れます。