義母の死生観?
義両親は、「長生きなんてするつもりなかったんだけどねぇ」なんてことを、ちょくちょく言う。
私も長生きなんて、中学生の時点でしたくないと思っていたので、
そうですねぇ
と、本気で返す。
若干引かれる。
というより、ムッとしてるのかもしれない。
お金のことでうんざりしながら話すのではなく、
特に何ということもなく世間話的に話していると、
「お墓も高いからねぇ、死んだら海にでも撒いてくれたらいいわ」
なんてことも言うが、
海への散骨だって、けっこうお金かかるんですよ?
そんな義母の本心は、全く違う。
兄弟姉妹の何人かが、突然死らしい。
朝、起きてこない家族を起こしに行ったら亡くなっていた、ということらしい。
私はそういうの、素晴らしいと思うのだが。
長患いをすることもなく、
介護生活を強いられることもなく、
ただ静かにこの世を去る。
素晴らしい。
まぁ、突然死の場合、警察が一応介入するらしいから、若干めんどくさいかもしれないけども、
それでも、家族にほとんど迷惑をかけずに済む。
素晴らしい。
だが、義母は違う。
「私、毎日寝るのが怖いのよねー。
朝、自分が気づかないまま、目が覚めないのよ?
そんな恐ろしいこと、ほんとにイヤ。
もう、目を閉じるのが怖くって。」
不治の病に冒された美少女が出るドラマばりのセリフである。
あの葉っぱが落ちる頃には、
なんてことも言いそうである。
悲しいけれど、きっと、
あと15年くらいはこのセリフを聞くことになるんだろうなぁ。
(´・ω・`)