義母は非人類(わたし的に)

義両親との突然の同居。同じ人間なんすか?

すき焼き

実家の母が送ってくれたすき焼き。

息子がすごーく、すごぉぉく楽しみにしていたから、
じゃ、スペシャルだからクリスマスに食べよう!と言ってたら、


「何いってんの、あなたの為に送ったんだから、クリスマスにとか言ってないで早く食べなさい!
クリスマス用はまた送ってあげるから!!


と、同じ物が1週間後に届いた…。


そういうわけで、すき焼きを食べることになった。


届いたお肉は、650グラム。

どんなお肉がどれだけ届くかわからなかったので、

息子に、
「じーちゃんばーちゃんに内緒で食べちゃう?」

と言うと、

「おかーさん、ひどいよ!
そんなことしたら可哀想じゃん!

大丈夫だよ、ばーちゃん(私の母)なら
こっちのじーちゃんとばーちゃんが食べることも考えて、
いっぱい送ってくれるよ!!



かましい笑



5人だと少し少ないかなー、と思ったので、

スーパーで210グラム、牛肉を買い足した。


仕事からダッシュで帰り、大急ぎで準備。

一枚のお肉がすごく大きかったので、広げながら半分にして、くるりと巻きました。




もうこの時点で美味しいの確定。



白菜、春菊、しらたき、葛きり、人参、玉ねぎ、上州ねぎ、焼き豆腐、椎茸など準備して義両親を呼ぶ。



「わぁぁ!すごい贅沢ねー!
おーいしそぉぉう!!」


なんだかんだで肉好きの義両親。
大喜び。


あんたらの為ではないんだが。


ご飯は炊かずに待っていてください、と義母には言っておいた。

私の帰宅前に息子に電話をし、米を洗って水に浸けておいてと頼む。

帰ってすぐに炊けば、ちょうどいい。


そして、すき焼き開始と共にご飯が炊けた。


「今日は息子が炊いたから、格別に美味しいだろなぁ」
と、義父。


ご飯は、義両親と同居するまで、息子が炊いてくれていた。

それくらい、小学生ならできないとね。


と思ってたのに。


「そうだ、おかーさん、
お米3合なら、水は3と5の間のとこまでだよね?」

「はぃ?3合なら3のとこまでよ?」

「うそだ!おかーさん、前に間って言ってた!」


言いません。


「ほぉら、ばーちゃんの言う方が正しかった!」

…ん?


「ばーちゃんがそう言ったけど、おかーさんに言われた通りにしなきゃと思って、間まで水入れた…」


いや、ちょ、待って。

米3合に水4合分てことは、
ビチョビチョやないか。


がびーん



「ほおぅら、ばーちゃんがせいかぁい!

ま、何事も経験ね。」


そこは間違いを正してほしかった。


どうするんだ、3合ものべちょべちょご飯…

と思いながら御釜を開けると、
普通に炊けていた。


ん?

息子よ、計量つまみ、なんかい押した?

「いつもやってたみたいに、二回押したよ?」

それは4合を計ったことになるね。

そうか、私が3合と言ったから、よくわからなくなったのか。


うん、とりあえず、大量のご飯がムダにならずにすんで良かった。


「怪我の功名、地獄に仏だなー」
義父が笑う。

かましいわ…



そして、すき焼きほんとに開始。

「私たち、そんなに食べないから〜」

と、いつもと同じセリフを吐く義母。


が、

「お父さん!これ!これお父さんのお肉だから!」

と、自分たちが入れた肉をめちゃめちゃアピールしてキープする。


いや、取らないから。

落ち着いて。



野菜もたくさん用意したけど、
お肉がどんどん減っていく。


「こんな柔らかいお肉、普段食べないから〜」

固いのが好きなんですよね。

「こんな高級なお肉、食べたことないから〜」

「こんな高級なお肉、どうしたんだか〜」

かましい。


「向こうのお母さんが送ってくれたんだよ」
と夫が言うと、

食卓が静かになった(笑)



「…いやぁ、お礼も言わないで食べちゃって」

と、義父。

とりあえず静かに食べてください。


「(私)さん、作るばっかりで食べてないんじゃないの?食べなさい?」


じゃ、誰が具材を投入して味付けをしてくれるのか、という問題なんですがー。

いないですよ?
やっぱり私ですよね…



結局、肉は全てお腹の中へと消えたけど、
その他のものは半分くらい残った。

そして、鍋の中には、スーパーで買ったお肉も少し残った。

スーパーのお肉、少し固めだったんですが、
お気に召さなかったようで。


さて、私はどれくらいお肉をいただいたのでしょうか。
わかりませんが。

きっと、
「あなたのために送ったのに!」
と、実家の母に怒られる程度しか食べてない気はしてます。

でも、美味しかったから!
ありがとう、お母さん!!!


食べた後、とーーってもひさびさに、卯の花を作った。

鍋に残った具を刻んで、その鍋でおからを煮る。

美味でした。

息子、

「給食のはあまり好きじゃないんだけど、
これ、すっごく美味しい!!
お肉も入ってるし!」

と、ばくばく食べました。


君が喜んでくれたなら、母ちゃんはそれでいい。


これでいいのだ


お母さん、ありがとう。


つぎはクリスマス〜!!