義母は非人類(わたし的に)

義両親との突然の同居。同じ人間なんすか?

詰めた次の日

その夜は寝られなかった。

 

 

義父に殺される、と言うよりも、

 

朝起きたらベランダに義母がぶら下がってるんじゃないかとか、

 

リビングが血溜まりになってるんじゃないかとか、

 

私の方がどうしようもない人間なんじゃないかとか、

 

訳の分からない妄想が押し寄せてきて。

 

 

私はきっと間違っていない、

でも、今まで働いてきて年金で生きていける楽しみというのもわかる、

かと言って、私たちが義両親の犠牲になり続けるのはやっぱりおかしい、

うちの両親なら絶対にこんなことはしない、

何より息子のためにこの先使うであろうお金や時間を義両親に使いたくない…

 

 

ぐるぐるぐるぐる着地点も見つけられないまま、朝を迎えた。

 

 

本気で、ベランダをチラ見し、リビングのドアを恐る恐る開けた。

 

けど、そんな気合いなどあるわけがないのだ、あの人たちに。

 

きっと、1日でも長く生きて、楽しいことを夢見たいのだろう。

 

悪くない。

きっと、大半の人間は、そう。

 

私がそうじゃないだけ。

 

 

好きにすればいい。

夢を見てるだけで幸せなのかは、わたしには関係ない。

好きにすればいい。

 

 

本気で吐きそうになっていたが、少しずつ現実に慣れてくる。

 

このままお互い対立するような生活は、息子の毎日にも支障をきたすだろう。

身近な大人がずっといがみあっているなんて、やっぱり気持ちのいいものではない。

 

なにより。

わたしの体と精神がもたない。

 

 

そう、気が弱いのだ。

 

 

自分が我慢すれば周りがうまくいくなら、いつだって我慢してきた。

 

話し合い、わかりあうことが大切だとわかってはいるけれど、

 

いつも飲み込んできた。

 

それでいい。

 

そもそも、義両親とは、話し合ったところで分かり合えはしないのだ。

 

 

晩御飯は出てこないのに、朝ごはんは必ず出てくる義母。

 

お腹空いてるのね笑

 

 

わたしは言う。

 

昨日の話ですけど。

お金のことばかり考えて、具合が悪くなるような生活なら、もう、おっしゃるように、5万でかまいません。

       ただ。

そちらの家賃をずっと払っていたので、うちにはもうお金は残ってないことだけは、覚えておいてください。

 

 

頭を振りながら、義母がいつもの6倍くらいのでかいため息をつく。

 

 

要求飲んでも飲まなくても気分悪いって、

ナニコレ。