義母は非人類(わたし的に)

義両親との突然の同居。同じ人間なんすか?

あ、もしかして、なんか聞いてた?

同居をする前は、私の仕事が遅くなると、
すぐに食べられるからと、ラーメン屋やファミレスに行くことがちょくちょくあった。

近所に、とってもお気に入りのつけ麺屋と、
とにかくサービスの良い味噌ラーメン屋があるので、
どちらかに毎週のようにお世話になっていた。



義両親が来てからと言うもの、
お二人の晩御飯の時間があまりに早いため、
義母にご飯をつくってもらうことになった。

できたら私が作りたいんですよ?
ほんとに。

バランスがー、とか、
なんでこうなるー、とか、
毎朝何を作るか指示するとかめんどくせー、とか、
思わずに済むから。

でもね、あの人たち、毎晩8時前に食べるとか、
我慢できないんですよ、たぶん。


知らんけど。


しかたない。
しかたないのだ。


でも、息子は外食も大好き。

どこそこのなんとかが食べたい、とか、よく言う。

息子、外食すると、大概そこで一番高いものをたのむ…腹立つ…

いや、それは置いておこう。


で、また、
「お母さん、今日は◯◯に行こうよ」
と言い出した、土曜の昼下がり。

「あのね、もうお休みの日に、みんなでご飯行くとか、あり得ないから。」

「なんで?!」

「今までと違って、ほぼ倍のお金を払わないとだめでしょう?
お金、かかりすぎるから。
そんなお金はうちにありませんので。」

「あぁー、そっかぁー。」


納得する息子。

「ま、君が塾で遅い日は、じーちゃんばーちゃんだけの晩御飯を用意するようになったから、
その日ならいけるかもねー。」


そう、息子が塾に行って帰宅が8時になることが、週に二度。

その日に作る晩御飯を、朝、いつものようにお願いしていたのだが、
「これはあなた達が帰ってきてから焼いた方がいいでしょ?」
などと、とくに何もせず自分たちの分だけ作ることが続いた。


あー、イヤなんだ。


できるだけ、やりたくないのだ。

そう思ったので、
その日は義両親の食べる分だけ、
温めたらすぐに食べられる物を買ってくることにした。

なんて優しいヨメ。


そして、私たちの分は、少し手を加えて美味しくなる物、を、私が息子より少し早く帰宅するように頑張って、
NHKの、20分で晩御飯的な感じで、
ぱぱっと作るようになった。


だから、塾の日は、義両親の晩御飯を準備しておけば、私たちは好きなものを食べれば良いのだ。


「じゃ、つぎの塾の日は、どっか行こうね」

と、ウキウキと話す息子。


そして、日曜日。

「私たちの晩御飯なんていいわよ、
でかけるならゆっくりしてくればいいじゃない、
なんなら外で3人だけで食べてくれば?
私たちは、コンビニでおにぎりでも買うから」

と、言い放って、義母は出かけたのだ。



お?

拗ねてるんですか?

うーん…

どっかで聞いてました?

それならそれで、ぜんっぜん気にしないんですけど。

どのへん聞いたのかなー。

お金ない、てとこを、聞いてくれてたらいいんだけどなー。

ちょっと、くれないかなー…

くれないよねー…