野菜の皮
私がご飯を作った日。
みんなで食事をしていると、いつものように義父が突然脈絡なく話し出した。
「野菜の栄養が一番あるとこはどこか知ってるか?」
「んーとー、皮の部分だよね?」と息子。
「おー、よく知ってるよく知ってる、さすが塾に行ってる学者さんは違う」
なんの嫌味だ…
「皮と可食部の間が栄養あるっていいますよねー」
と私が答えると、
義母「そうよ!だから私はね、料理するときはいつも、皮を剥いたらそれを全部細かくして味噌汁に入れるのよ!」
どやっ!
…え?
ナニこの茶番。
それが言いたくてなんか二人で練習しました?
そんな、どやっ、てされても。
前から気にはなってたんだけど、
えらく大胆に皮がむいてあるお野菜が料理されていて、
そのメインの料理と全く同じ食材で味噌汁が作られていて。
味噌で味付けてるか、
砂糖と醤油で味付けてるか、
だけの違いしかなく。
んー、わたし的には有り得ない料理のスタイルなんだが。
いろんな種類の食材を使って、バラエティに富みながらバランスの良い献立作り。
そっちの方が栄養価は高くなると思うんですが。
や、もちろんそんなことはおくびにも出しませんが。
「あはー、デスヨネ〜、食材、無駄にしたらダメですもんねー」
「うんうん、そうなのよ!」
なら、ご飯粒も綺麗に食べましょ?
と、可愛らしく言えるように、いつかなるのだろうか、ワタシ。