魔法の箱
引っ越しの時、狭い部屋なのに、冷蔵庫は部屋に置きたい、と言い続けた義母。
前の家から私と夫で運び出したは良いけれど、うちの玄関は3段階段を上り、さらに上がり框があり、そこから部屋まで運ぶ、というつくりのため、
すんません、引っ越し業者じゃないんでムリっす
なんてレベルじゃなく夫がキレた為、ガレージに放置することになった。
ありがたいことに、神のような友人のおかげで、お譲りする方が速攻で決まり、ついでにソファまで持って行っていただけた。
ありがたい。
ただただありがたい。神。
冷蔵庫と冷凍庫の中身は、缶ジュースや調味料、よくわからない乾物など、そして細く切られた野菜や肉の冷凍したもの、
まぁ自分のことは棚に上げてしまうけれど、これいるの?という物の、なんと多かったことか。
缶詰、菓子パン、おにぎり(賞味期限とっくに切れてる)が入っていたので、
「これ、冷蔵庫にまた入れるんですか?」
「大丈夫、冷蔵庫に入れとけばモツから。」
冷蔵庫は魔法の箱
最新の冷蔵庫はそうなのかもしれないけどなー。
でも、賞味期限の切れたおにぎりは、いくらなんでも…
ま、食べるのは私じゃないんだけど。
なんて、安心はできない。
前から、息子に賞味期限切れのパンやおにぎりを渡していたのだ!!そうだった!
人にあげるのに、それは無いよなぁ…
また息子が犠牲になるのか…
あぁ…
今、うちには最新の冷蔵庫がある。
閉め忘れてると、
ピーピーピー
と、警報音が鳴る。
素晴らしい。
でも、閉め忘れて近くにいなければそれも聞こえない。当たり前だけど。
てことで、冷蔵庫が開きっぱなしになっていた。
うそん…
義父がどこかで義母のポカリを買ってきて、それを義母が片付けようとしたのを、出がけに見た。
その後からだから、随分時間が経っているはず…
とにかく注意喚起しとかねばならない。
「あの、お義母さん…冷蔵庫が開いたまんまだったので、これからは最後まで閉まったか確認してもらえますか」
「えっ!そんなっ!
ポカリ入れただけなのにっ!!」
もう、ほんと、全く意味がわからない…