義母は非人類(わたし的に)

義両親との突然の同居。同じ人間なんすか?

冷凍いくら


雪山に行った。



(誤解のないよう、コロナが流行る前のことです)






金曜日、仕事が終わってから出発して、朝の渋滞を避けるプランで、日曜に帰る。


金曜日、夕方から「何時に出るの」と何度も義母に訊かれる。



「夫が帰ったら」



そわそわと自室とリビングを往復。



夫、帰宅。



「いつ出るの。ずっと待ってるのに。」



「なんで。」



「だって、晩御飯食べにくいじゃない。」



「知らないよ。食えばいいじゃん。」



「気になるのよ、嫁さんいると!」




…すんませんねぇ。





そして、荷物を積み込み、やっと出発になると、

義母、ほっとして落ち着いた。



「気をつけてね〜。

あ、冷凍庫のいくら、もらってもいいの?」




「えぇ、いくらでも肉でも野菜でも、なんでも食べてください。」



「そう、悪いわね、じゃあいただくね。」






雪山でリフレッシュして、日曜夜19時頃帰宅。




「あら、早かったのね…遅くなると思ってたのに…。」




…すんませんねぇ。



「ねぇ、いくら食べたんだけどね。」



「はい?」



凍ってるの!



「いや、それはまぁ冷凍ですから、解凍しないと。」



「だって、味がついてるのって、凍らないでしょう?」



「…そうですか?ちょっとわからないです。」



「醤油味、ついてるんでしょ?なのに、食べようとしたら凍ってるから、

醤油かけながらとかしたけど。」




「めちゃめちゃしょっぱくないですか、それ」



「んーん、別に。だって醤油味だし、わさびもつけたし。」



いや、まぁ、好きにしていただいたらいいんですが。



このいくら、あんまり美味しくないわね。



味の問題じゃないですね、それ。