菩薩、再び
実家の母から、荷物が届いた。
「せんべろ」を教えてくれた同僚に、
「なんかどんどん痩せてない?」
と声をかけられ。
いや、たぶん痩せてはないんですけど、
すごーくやつれてます。
と答えた。
ていう話を、母にしたから。
「飲む点滴だから!」
と、米麹から作った甘酒。
「なんもないときのために!」
と、ポールボキューズのハムソーセージセット。
を、送ってきてくれました。
なんでも、大親友に私と義母の話をしているらしく、
その大親友が、
「私も一人になって、おかずを作るのが億劫になったのよねー。
だから、義母さんの、ご飯作りたくない気持ちもわかるわー。」
と言ったらしい。
「その話を聞いてね、私(実家母)はまだ元気で働くこともできて、家にご飯食べさせなきゃいけない人間もいるから色々家事できてるけど、
これが何年か後にも同じようにできるか、ていったら、確かに難しいのかもなー、て。」
母の大親友さんは、早くにご主人を亡くし、お子さん二人を育てて、その後、子供はすでに家を出てそれぞれ家庭をもっている。
誰の世話にもならずに、一人で暮らしている。
いや、条件違いすぎでしょ。
一人の生活が長くなったら、そりゃぁコンビニで済ませたりお惣菜買ってきたりすることは増えると思う。
でも、義母も義父も普通に生きてるよね。
これまでも、二人分の生活をしていたはず。
しかも、自分たちのお金はほとんど使わず、私と夫に頼りっきりで。
迷惑かけたし、かけ続けてるし、
何か少しでも役に立たなきゃ、て、
思うでしょう、普通!!!
思わないか…?
思わないよね…
思っていただけませんかね。
あと一品、おかず増やしてくれたら、
ポールボキューズの出番はほぼ無くてすむんですよねー。
あっという間にハムソーセージセットは無くなりそうです。
「あなたも色々大変だと思うけど、
広い心で、ね。」
私はまだやっぱり、お母さんみたいに菩薩並みにはなれません、ごめんなさい。